こんにちは。村井製本所の村井広治です。
2021年10月、待ち望んでいた新しい断裁機をようやく導入しました!
製本機の総合メーカーである、『Horizon(ホリゾン)』の三方断裁機(HT-80)です。
三方断裁機の「三方」とは、閉じた状態の本や冊子をイメージして頂くとわかりやすいと思いますが、
綴じらている辺以外の周りの三辺の事で、それぞれ「小口」「天」「地」といいます。
通常、印刷会社などのお客様から受け取る製本前の印刷物は、仕上がりよりも少し大きいサイズになっています。
これを私たち製本職人が、断裁機を使って仕上がりサイズにしていくんです。
つまり、三方断裁とは、この「小口」「天」「地」の三辺を断裁して仕上げる作業の事なんです。
今回導入した断裁機、これまで使っていた断裁機とどこが違うのか?という事ですが、
一番大きく異なるのは、この断裁機に搭載されている「自動セット機能」。
タッチパネルに、断裁前のサイズと断裁後のサイズを入力するだけで、
A4~A6サイズまで各部を自動セットして断裁してくれるんです!
素晴らしい!!
これまで使っていた断裁機は、数冊ごと、もしくは1冊ごとに手動でセットしていたんです。
部数が多くなると、作業時間が掛かってしまう上に、製本職人の仕事としてもとっても大変でした。。。
これからはこの作業を自動化する事により、作業効率を大幅にアップする事が期待できます!
あともう一つ、断裁するのに重要な刃の部分なんですが、
新しい断裁機は、この刃の部分がスイングします。
スイングして断裁を行う事で、印刷物の切り口、つまり断裁面がとにかく美しい!!
商品自体のクオリティも更にアップします。
断裁した時に残る切れ端はどこへ?
この大きなホースを通ってカゴに集められます。
こんな感じで、新たにとても素晴らしい機械が使えるようになりました。
最新機器の高い技術を活用しつつ、
製本職人一同、これからも皆様に美しい!と喜んで頂ける製本技術を磨いていきます!!
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。